エコラの森 春の間伐作業

毎春恒例となる『春の間伐作業』を盛大に開催しました。「エコラの森」周辺は原村の中新田区に属する地で、エコラ倶楽部では長きに渡り、森に生息する木々を適度に間伐し、風通しや採光を確保しながら、健全な森に保全する活動を続けています。4日間に渡って開催されるこの行事には、同じ志を持って活動に取り組む「KURIMOKU(宮城県栗原市)」さん、「くらして(長野県小谷村)」さんにも、毎年ご参加いただき、一緒に盛り上げていただいています。

1日目は「下草刈り作業」からスタートです。地面にしっかりと陽射しが届くように、みんなの通行にも支障がないように、今回の間伐エリア全体を丁寧に刈り上げていきます。並行して、宮城県栗原市から駆けつけてくれた「KURIMOKU」さんの部隊が、間伐材の薪割り作業に向けて伐倒を進めてくださいます。ベテランの小岩さん、若手ホープの木下くん、素晴らしいコンビネーションで、安全を確保しながら作業を進めていました。カッコイイぜ!!

1日目午後には下草刈り作業も終わり、間伐材の輪切り・薪割り作業が始まりました。薪割りも並行してガンガン進められ、八ヶ岳営業所への運搬に備えて軽トラも登場です。アトリエデフの高島さんや本松さん、KURIMOKUの前田河さんの姿も見えます!力を合わせてワイワイやるのが、本イベントの醍醐味なのです。

間伐材の運搬を語る上で、この2人の存在を忘れてはなりません。KURIMOKUの千葉さんは重機を、アトリエデフの並里さんは丸太運搬機の操縦を担当し、普段は見られないスペシャルコラボで作業を進めて下さいました。斜面から、狭い通路から、それはそれは安全第一で、何往復もして運搬くださいました(・・・しまった!誘導担当の杣木さんはドコいった?)。

4日目は一般参加イベントとして、現役山男(?)による伐倒作業のデモンストレーションが行われました。KURIMOKUの木こりさんが、木を見て、角度を見て、倒れる方向を見定めて、伐倒する、という「プロの仕事」を目の前で実演してくださるのです。「倒れるよーーーーー!」「メキメキメキ・・・ズドーーーーーーン!!」。大地を揺るがす大迫力のサウンドは、そこにいる人たちしか味わえない迫力があります。コント仕立ての愉快な司会進行も面白かったですね。前田河さん、いつもありがとうございます。

その後は、長野県最北端の村である小谷村から駆けつけて下さった「くらして」さんによる『三つ紐切り体験』を行いました。三つ紐切りとは、古来より伝承された伐倒の技法だそうで、太い幹に3方向から斧を入れて、少しずつ芯部へ削り落とし伐倒するものです。チェーンソーなどの現代の機材に一切頼らず、みんなで交代しながら削り落としていきます。粘り続けること約50分、力を合わせてようやくにして伐倒することができました。

今年も4日間に渡って開催された『春の間伐作業』、盛大に楽しく終えることができました。こんなに明るく、風通しの良い森に保全できているのは、皆さまのご協力があるからに他なりません。来年もまたココでお会いしましょう!一緒に気持ちの良い汗を流しましょう!